浦安市の歯医者|新浦安駅のローズタウン歯科クリニック

歯みがき粉を比較してみたら・・・・

ドラッグストアにいくと

ホント、たくさんの歯みがき粉が売ってます。

みなさん、どうやって選ばれていますか?

 

 

私はドラッグストアで

歯みがき粉を買うことはありません。

 

 

 

それは、

職業柄ということもありますが、

実は他の理由があるのです。

 

 

今日は、

「問題のある」といわれている歯みがき粉を

ドラッグストアにいって手に入れてきました。

 

 

なにが問題なのか、

 

 

中にはいっている「粒(つぶ)」が

「問題を起こし始めている」という情報が、

歯科関係者の中で回ってきたのです。

 

 

ところで、

みなさんは携帯電話の画面に

傷がつくのは嫌じゃないですか?

 

 

傷がはいると

気持ちよく使えなかったり。。。

 

 

スマホの画面に、

保護フィルムをはったり、

やわらかい布でふいたりしますよね?

 

 

まさか、

クレ○ンザーを使って

拭いています!という方はいませんよね。

 

 

 

え?

スマホと何の関係があるの?

 

 

 

歯の表面は

スマートフォンの画面のように、

ガラスに似たエナメル質という結晶で

おおわれています。

 

 

 

クレ○ザーで画面を磨き続けるとどうなるか・・・

わかりますよね。

 

 

 

ちなみに、

ティッシュには少し研磨剤が入っているので、

ティッシュで拭き続けていると

傷がつきます。

 

 

 

では、本題に入ります。

 

 

本日手に入れた

歯みがき粉にはこう書かれています。

 

 

一方で、

この顆粒は

「歯のまわりの歯肉の中」に残留して炎症を起こしていたり、

「歯肉の中に貫通」していたり、

と報告が

歯科医師のFacebookコミュニティ内に

多数あげられてきています。

 

 

 

「我々がおすすめする」歯みがき粉と

どんな違いがあるのか、

治療に用いている手術用顕微鏡(けんびきょう)をつかって

「つぶの荒さ」を比較してみました。

 

こんな感じ↓

 

 

結果はこちら。

ちょっとわかりにくいので、詳細を説明していきます。

 

Aが本日入手したものです。

10倍に拡大してみてみましょう。

丸いつぶつぶは、見えましたか?

20倍に拡大してみると、

 

こんな感じで見えます。

 

さて、

Bは、

当院で「プロフェッショナルケア」として使用している

歯にふきつけるパウダー。

乱反射してキラキラしています。

グリシンというアミノ酸でできており、

歯よりもやわらかいので

歯を傷つけることはありません。

150μmのサイズです。

 


 

もっと拡大すると、

 

ちょっとわかりづらくなりますが、

つぶ(粒)ではないですよね。

 

 

さて、

Cは、

「ナノサイズのペースト」と

うたわれているものです。

 

クリーム状に見えますが、

ナノサイズ粒子が入っています。

 

20倍にすると、こんな感じです。

定評のあるこの商品、

さすがだと思います。

 

 

 

最後に、Dはどうでしょうか。

 

つぶ(粒)は見えません。

 

 

20倍がこちら。


 

Dは日常で、

私個人や家族、スタッフが使っており、

来院される方にお勧めしている商品です。

 

 

 

AとCを並べてみると・・・・↓

 

そして、

AとDを並べてみると・・・

 

 

実はAとD、

同じ会社が作っています。

 

その違いは、

Aは市販品、

Dは歯科医院専売品です。

 

 

 

Dは価格は、

Aの4倍ほどしますが、

低研磨性とうたってあり、

粒子のサイズをしっかりとコントロールしています。

 

それで価格が違うということもあるのでしょう。

 

 

Aの粒子は、みがいているうちに

自然に崩壊して、

小さくなっていくと書かれていました。

 

 

 

それで実際に、

どうなるのか実験してみました。

 

 

いかがでしょう。

 

粒子はどんどん小さくなりましたか?

 

それとも・・・・。

 

 

 

実験につかった電動歯ブラシを拡大してみると、

つぶは、細かくなっているでしょうか?

これ、「水洗いした後」の画像です。。。。

 

 

 

 

この粒子(ゼオライト)が、

歯(スマホの画面)を傷つけながら、

さらに

みなさんの、

歯周ポケットに残留しているとしたら・・・。

 

ただ、

ここで誤解をしてほしくないのは、

「ゼオライト」が悪いわけではなく、

粒(つぶ)の大きさが大きすぎたのが、

マズかったのだということです。

このゼオライト、

決して悪者ではありませんので。

 

 

 

「なぜ、私が市販品を買わないのか?」

お分かりになりましたか?

 

 

消費者は賢くなりたいものですネ。

 

 

 

 

今日ご紹介した商品のうち、

おすすめのものはインターネットでも売っていますが、

かかりつけの歯科医院で、

歯科医師や歯科衛生士にご相談の上、

選択されることをお勧めします。

 

 

Cはこちら↓
オーラルケア アパガード リナメル 120g 医薬部外品

D(私のお気に入り)はこちら↓です。
Check-Up standard チェックアップ スタンダード 120g

 

 

もっと歯みがき粉のことを詳しく知りたい方は

こちらの書籍↓を参考にされると良いかと思います。
エナメル質・象牙質・補綴物のプロフェッショナルケア

 

「こんな本もあるんです」とついでにご紹介。
歯みがきつくって億万長者―やさしくわかる経済の話 (チア・ブックス)
おまけ)

スタッフが手のひらにつけて

感触を確かめていました。

 

どれがどれか

わかりますか?