当院の治療例(Before&after)集

審美歯科

セラミック治療例 奥歯

30代女性の方です。

 

「口を開けて目立つ場所の銀歯を白くしたい」

というご希望があり、

銀歯を

白いセラミック(オールセラミック)

に変える治療を計画しました。

診査してみると、

すっぽり覆(おお)うタイプの銀歯が入っています。

 

前から6番目にあたる奥歯です。

 

この方の場合、

前から見ると

結構な量の銀歯が見えるようです。

 

 

 

X線検査をすると、

この中にも

金属の土台が入っている事がわかりました。

金属を除去して行きます。

金属を削るときの

「削りかす」が飛び散らないように、

ゴムでカバーをかけています。

 

金属アレルギーを新たに作り出さないための

小さな配慮です。

だいぶ、除去できました。

もう一息です。

これで

この歯から金属を全て取り除きました。

一安心です。

この状態から、

歯の土台を作り直します。

表面の汚れを取り除き、

きれいにした後、

グラスファイバーと樹脂を用いて、

土台を作り直します。

 

 

所定の形に整え、

光学カメラで歯をスキャンします。

 

 

 

 

コンピュータで設計した歯を、

 

実際に形にして、

 

合わせて確認します。

 

この段階では、紫色をしています。

 

 

 

 

 

 

調整後、

 

セラミック専用の釜で焼き上げます。

 

約25分でこのような歯の色に変わります。

 

専用接着剤で、くっつけて完成です。

 

 

 

O様、お疲れさまでした。

 

特に金属を除去する時が

一番お口を開けておく時間が長く大変だったと思います。

 

白い歯がよみがえって、嬉しいですね。

金属アレルギーの点からも

銀歯除去は、

デトックスをかねてますので、

良いことです。

 

 

最後に解説をしておきます)

このかぶせものは、金属を全く使っていません。

セラミックの中でも、オールセラミックとよばれる治療法です。

右端が、

一般的につかわれているセラミックのかぶせもの

(メタルボンドクラウン、PFM クラウンなどと呼ばれます。)。

 

左端が

当院ではスタンダードに使われるe.max クラウン(オールセラミッククラウン)です。

 

光の透過性が全く違うのが分りますか?

 

本来の歯は、

左端のような光の透過性を示します。

 

また、強さにおいては、

左端のセラミックは、右端の従来のセラミックに比べて

約2.5-3倍の強さ(圧縮強さ)を持っています。

 

更に、

従来の被せものは

摩擦力でつける「合着」という付け方ですが、

オールセラミックは分子レベルで接着という付け方をします。

 

細菌が侵入する経路を作りません。

 

もし、このブログをお読みになったあなた、

銀歯が気になるようでしたら、

このO様のように、

早めにご相談いただくことをお勧めします。

 

「銀歯が悪くなってから、変えよう」

とお考えの方もいらっしゃいますが、

おそらく、

悪くなってしまったら、

再治療はもうできないということが

多々あります。

 

その場合は、

インプラント治療になりますが、

治療費は約4−5倍ほどかかります。