感染根管治療の一例 003 #23 43|浦安市の歯医者|新浦安駅のローズタウン歯科クリニック

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感染根管治療の一例 003 #23 43

50代男性の方 なんとなく歯の違和感があるとのを訴えで来院されました。
まずはパノラマX線写真にて全体像を把握してみますと

2箇所 骨の内部に問題がありました。まずは上の方の詳細を調べてみます。

歯の根の部分(歯根)の先の骨の密度が減っています。歯の内部に細菌感染があることが疑われます。
こちらです。


後日、治療を希望されましたので治療を行います。
歯の内部の感染を除去する治療(歯内療法)を行いました。一般には神経を取ると表現されることがありますが、適切な表現ではありません。歯の内部の神経組織や血管組織は感染によりその形をとどめていませんので、取る神経自体が存在していない状態です。

余談ですが、神経を取るという行為を行うことは神経温存療法が確立してからかなり少なくなって来ています。条件が整えば温存は可能となっています。

歯の内部の感染除去が終わり密閉した直後の状態です。

さらに1年後の写真がこちら
感染を除去したことにより失われた骨の無機質成分が回復して来ています。
治癒としては理想的な状態といえます。

さて、下の方を見てみましょう。
同じように歯の内部の感染が強く疑われますので、同様の治療を行なっています。
治療直後の写真です。

そして、1年後。

こちらも同様に良好な治癒が確認できています。

今回は比較的シンプルな形状をした根の画像の例をあげました。
歯根の形状が曲がっていたり、分岐していたり、複数本あったりするパターンも多くあり、歯根の形は人それぞれで異なります。複雑になる程難易度は上がりますが、シンプルな形状でも内部の感染除去は大変です。感染除去をしっかりと行える診療体制を整えることが大事だと思います。

尚、CTを用いた根管治療はまだまだ一般的な方法ではありません。誤解のないようにご注意ください。

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