インプラント治療のよくある例 その3 歯周病で奥歯から歯をなくしていくケース |千葉県浦安市の歯医者|新浦安駅すぐのローズタウン歯科

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インプラント治療のよくある例 その3 歯周病で奥歯から歯をなくしていくケース 

インプラント

最近は歯周病というキーワードがテレビでも多く見られるようになってきました。

歯周病は歯を失う病態ですから、

生涯にわたり歯を長持ちさせるには歯周病対策は絶対にやっておきたいものですよね!

歯を抜かなくてもよくなれば、インプラントや入れ歯は必要なくなります。

当院でインプラント治療をされた方の一例をご紹介します。

インプラント

 

この方、2000年当時57歳でした。

すでにこの時点で歯周病が進行しています。

インプラント

点線は骨がとけてしまった部分を示します。

通常、骨はでこぼこしていませんので、

歯の周りに付着した歯垢(バクテリア、バイオフィルム)を放置された結果、

歯石となり体との免疫反応が起こることで骨が溶かされています。

 

特に矢印の歯6本が問題です。

この6本の歯は奥歯ですが咬む力に耐えるために根(歯根)が複数に分かれています。

 

実は、歯根が分かれている分かれ道の部分(歯の股の部分)に歯周病が進行すると

非常に不利な状態に突入します。

 

軽度であればまだ回復の予知がありますが、

なかなか自覚症状は出ませんので、

自覚症状のみを歯の健康の指標にしている方は落とし穴に落ちてしまいます。

すなわち、痛いときにしか歯科に行かないという方が典型例です。

 

さて、2006年の写真です。

どうしても使えない歯だけを抜歯して、

なんとか持たせようとして6年経ちました。

インプラント

 

矢印の歯は歯周病の問題を依然として抱えています。

インプラント

 

この歯の周りにいる細菌は、口の中の歯周病菌の溜まり場となり

他への供給源として機能しています。

 

さらに、触れば出血するという状態が続いていますので、

歯周病菌にとっては栄養の宝庫、最高の環境を与えています。

 

全身的なことを考えれば、出血した時点で歯周病菌自体さらには菌が出す毒素が血管の中に入り全身の臓器を巡ります。

 

現在は、ある物質(TNFα)や内毒素(LPS)が問題を引き起こすということがわかっています。

 

つまり、TNFαは糖代謝のバランスを壊し、血液中の糖分が高くなった状態(高血糖)を下げるインスリンという物質が働きづらくなるようにする(インスリン抵抗性)を発揮します。

またLPSは、毒素ですから腸内細菌を撹乱し、腸内環境を乱します。腸が乱れると腸内で作られる免疫物質やセロトニン(精神を安定させるもの)などが減るため、間接的に全身への悪影響が起こるでしょう。

ここでも自覚できるかは個人差が非常に大きいので、ほとんどの人は異常を検知することはなかなか難しいと思います。

さて、さきほどの歯の話に戻ります。

 

矢印の歯は咬めるからそのまま粘りたい!という患者さんの希望もあり、

2010年まではなんとか持ちました。

2010年(67歳)になると腫れるというのを繰り返し、状況が急に悪化して

ついには咬めなくなってしまいました。

 

そこで、インプラント治療を行い現在に至ります。

 

インプラント

 

下の奥歯が1本ずつインプラントに置き換わっています。

インプラント

全体の骨の状況(点線)も高低差がほとんどなく落ち着いています。

 

2010年に細菌の巣窟であった歯を抜歯しましたので、

現在口の中に菌の供給源となる場所はありません。

 

この5年間は定期チェックとメインテナンスをしっかりと受けられていますので、

腫れるといったことは一切起こっていません。

 

栄養学的に考えていましょう。

奥歯がしっかりしたことで、肉や魚などの動物性タンパク質をしっかりと摂取されており、これにより体の筋肉を維持するためのタンパク質、各種ビタミンミネラルが摂取できています。

また、野菜や海藻、キノコ類などの食物繊維の摂取にも意外と奥歯が関係しています。これらの食物繊維は腸内の善玉菌育成には欠かせませんし、腸内を良い環境に保てるということはデトックス(排毒)がしっかりとできているということになります。

 

現在、72歳となりましたがゲートボール仲間のほとんどは取外しの入れ歯になっているとのことです。

歯周病の治療をしっかりとされた上での義歯であれば心配ありませんが、咀嚼効率という点でいえば義歯の咀嚼効率は30%と言われていますので、食事時間に差が出るかもしれません。

 

さて、視点を変えて考えてみましょう。

この方は56歳の時に歯周病の治療が始まりました。

それでも、抜かないといけない歯が出てきました。

 

抜かないような予防をするにはもっと前の段階で来院しないといけなかったのです。

歯周病には、段階があります。

まず第一段階は、歯肉炎。

歯肉(はぐき)に炎症が起こった段階です。

 

実はこの段階で食い止めるというのが、最も効率的です。

費用対効果が高い!ということです。

 

この状態に気付かず、もしくは気付いても他のことを優先した場合に

歯周炎という内部の骨に影響がでてくる段階に突入します。

 

歯肉炎の段階で見せていただくことが非常に大事です。

 

じゃあ、歯肉炎はなぜ起こるのでしょうか?

 

一般にはブラッシングが良くないからという指導がされています。

 

本当にそうでしょうか?

 

確かにブラッシングをすれば歯肉炎は治ります。

だから、歯垢(バクテリア)が原因だ!という時代が長く続きました。

 

今は、少し考え方が違ってきているようです。

歯肉炎になるきっかけは、歯肉から栄養成分が漏れだす状態が最初に起こり、

そこに歯垢(バクテリア)が集まるのが最初の病態じゃないか?ということです。

つまり、漏れでない歯肉を取り戻せばいいのです。

 

この観点から当院では食事指導に加え、

サプリメントによる足りない栄養素を補うようになりました。

 

結果、どうなったか?

劇的に歯肉炎が治るようになりました。

そのため、あまりブラッシング指導はしていません。

さらに、現在では栄養的バックアップの手法を増やし、

点滴という手段でも行えるようにしております。

 

なにはともあれ、

食事内容と歯周病というものは切っても切れない物であるということです。

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