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審美/スマイル

院長のとっておきの話 その74 「白ければ白いほど良い」は本当?科学が解き明かす「魅力的な笑顔」の意外な真実

はじめに:あなたの笑顔、もっと魅力的に見せるには?

「歯は白ければ白いほど、きれいに見えるの?」「自分に本当に似合う歯の色って、どんな色なんだろう?」

多くの方が、ご自身の歯の色や笑顔の魅力について、一度はこんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。白い歯への憧れからホワイトニングに関心を持つ方が増える一方で、画一的な「白さ」が本当に自分にとってのベストなのか、確信が持てないという声も耳にします。

この記事では、そんな疑問に科学的な視点から光を当てる、非常に興味深い研究をご紹介します。これは、南インドの1000人を対象に、モデルの歯や肌の色をデジタル加工で様々に変化させた写真を見てもらい、どのような笑顔が「魅力的」と感じられるかを調査したものです。この研究は、私たちの常識を裏付ける発見と、いくつかの意外な真実を明らかにしました。

この記事を読めば、歯の美しさに対するあなたの理解がより一層深まるはずです。さあ、科学が解き明かした「最高の笑顔」の秘密を一緒に探っていきましょう。

発見1:「白い歯」は、やはり魅力的だった

まず最も基本的な結論として、明るい(白い)歯の色は、やはり多くの人にとって魅力的であるということが科学的に裏付けられました。

この南インドでの研究では、参加者の年齢や性別に関わらず、一貫して「明るい歯の色」が「暗い歯の色」よりも魅力度が高いと評価されました。これは、多くの方がホワイトニングに興味を持ち、明るく健康的な歯を目指す理由を、客観的なデータがはっきりと示していると言えるでしょう。笑顔の印象において、歯の明るさが重要な要素であることは間違いなさそうです。

発見2:「魅力」の基準は、年齢や性別で変わる?

次に明らかになったのは、「魅力」を感じる基準は、すべての人に共通するわけではない、ということです。

より詳しく見ていくと、特に年齢や性別によって好まれる歯の色に微妙な違いがあることが分かりました。

  • 若年層(18~30歳)は、他の年齢層に比べて、より明るい歯の色を好む傾向が顕著でした。
  • 女性の参加者は、男性よりも明るい歯の色をより高く評価し、逆に暗い歯の色はより低く評価する傾向が見られました。

この結果は、「美しい」と感じる基準が、世代や性別によって少しずつ異なる可能性を示唆しています。歯科の審美治療においては、単一の基準を押し付けるのではなく、患者さん一人ひとりが持つ価値観や美的感覚を丁寧に理解し、治療計画に反映させることがいかに重要であるかを物語っています。

発見3:歯だけじゃない!肌の色との「組み合わせ」がカギ

この研究が明らかにした最も重要な発見の一つは、笑顔の魅力は歯の色だけで決まるのではない、ということです。肌の色との「組み合わせ」が、非常に大きな役割を果たしていました。

研究では、歯の色と肌の色を様々に組み合わせた写真が評価されましたが、その結果、歯と肌の色のコンビネーションが、総合的な魅力の評価を大きく左右することが判明しました。つまり、単に歯が白いだけでなく、明るい肌の色と組み合わさったときに、最も魅力的に感じられる傾向があったのです。

これは、審美歯科治療において極めて重要な視点です。目標は、不自然なまでに歯を白くすることだけではありません。患者さん一人ひとりの肌の色や顔立ちといった全体のバランスを考慮し、その人本来の魅力を最大限に引き出す、自然で健康的な仕上がりを目指すことこそが、真に価値のある治療と言えるでしょう。

発見4:専門家と一般の人では「美しさ」の感じ方が違うことも

最後に、少し意外な結果をご紹介します。それは、美の専門家である歯科医師と、一般の方々とでは、「美しい」と感じるポイントが必ずしも同じではない、ということです。

研究の中で、ある写真で見せた非常に明るい歯の色について、歯科医師ではない一般の参加者の方が、歯科医師よりもその色を「魅力的だ」と高く評価するという結果が出ました。

この発見は、私たち専門家が持つ「理想的な美の基準」と、一般の方が実際に感じる「魅力」との間に、わずかなズレが存在する可能性を示しています。だからこそ、治療を始める前に、歯科医師と患者さんが目指すゴールについて、写真などを見ながら具体的なイメージを共有し、徹底的に話し合うことが不可欠なのです。

この研究結果をどう読み解くか

ここで一つ、大切な注意点をお伝えします。この研究は、あくまで南インドの人々を対象としたものであり、また評価にはデジタル加工された写真が使われました。美的感覚は文化によっても異なるため、この結果が世界中のすべての人に当てはまるわけではありません。しかし、こうした科学的な研究は、私たちが「美しさ」について考えるための重要な第一歩であり、客観的なヒントを与えてくれます。

結論:あなたにとっての「最高の笑顔」とは

今回の研究から、私たちは「魅力的な笑顔」について多くのことを学びました。

  • 南インドの人々を対象としたこの研究では、明るい歯が年齢や性別を問わず好まれる傾向があること。
  • しかし、その好みは年齢や性別によって微妙に異なること。
  • そして、歯の色と肌の色の両方が明るい組み合わせの時に、魅力度が最も高くなる傾向があったこと。

この記事を読んでくださったあなたに、最後に問いかけたいと思います。 「あなたにとっての理想の笑顔とは、ただ真っ白な歯ですか?それとも、ご自身の顔全体と調和した、自然で健康的な白さですか?」

科学的な知見は、あなたが進むべき方向を照らす有益なガイドになります。しかし、最終的なゴールを決めるのは、あなた自身の価値観です。ぜひ専門家とよく相談しながら、あなただけの「最高の笑顔」を見つけてください。

【動画で知りたい方はこちら↓】(一部読み方がおかしい部分がありますが内容は正確です)

引用)

Sahoo HS, Balasubramanian A. The relationship of tooth shade and skin tone and its influence on smile attractiveness in native South Indians: A web-based cross sectional survey. J Oral Biol Craniofac Res. 2024 Nov-Dec;14(6):746-750. doi: 10.1016/j.jobcr.2024.10.005. Epub 2024 Oct 16. PMID: 39484006; PMCID: PMC11526072.

院長紹介

院長

Tatsuya Aoyama

皆さま、こんにちは。私たちの歯科医院では、患者さま一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提供することを目指しています。
精密な技術と設備を活用し、痛みの少ない治療を心掛けています。また、審美治療やインプラント、メインテナンス、訪問診療、抗加齢医学的栄養療法など、幅広いニーズに対応できる専門的なケアを提供しております。皆さまの笑顔を守り、健康的で美しい歯を維持するお手伝いをさせていただきます。お気軽にご相談ください。

略歴

H6年3月
宮崎県立延岡高校卒業
H12年4月
国立徳島大学 歯学部歯学科卒業
H12年5月
歯科医師免許証取得
H12-15年
インプラントセンター、予防歯科医院など3件で勤務
H15年7月
瑞の木会 ローズタウン歯科入社
H22年2月
ローズタウン歯科クリニック 継承
H31年4月
医療法人 地天泰 理事長 就任

所属

  • 日本歯周病学会(歯周病)
  • 日本口腔インプラント学会(インプラント)
  • 日本顕微鏡歯科学会(マイクロスコープ)
  • International Team for Implantology(ITI) member(インプラント)
  • 日本抗加齢医学会(アンチエイジング)
  • 日本分子状水素医学生物学会(アンチエイジング)
  • 日本アライナー矯正歯科研究会(マウスピース矯正)
  • Er-YAGレーザー臨床研究会(レーザー)
  • 日本口腔検査学会
  • 浦安市歯科医師会
  • 千葉県歯科医師会
  • 日本歯科医師会
  • 学校歯科医会

資格

歯科医師、日本抗加齢医学会専門医、ITIセクションジャパンインプラントスペシャリスト認定医