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知ってるつもり? 歯科の役割

投稿日:2017年6月19日

カテゴリ:院長ブログ

学校健診の用紙を持ってくる子ども達が増える時期になりました。

ほとんどの子がむし歯(う蝕)を作ってやってきます。

 

幸い? 乳歯であることが多いのですが、

時々生えたての永久歯にむし歯を作ってくることがあります。

 

おそらく、日頃から食べ物が歯に挟まった状態が続いていて、

うまく咀嚼ができない状態が続いていたのでは?と想像します。

 

さて、

う蝕の治療はそれほど時間もかからず、

一度に数カ所つめて治療は完了となることが多いのですが、

とても大切なことに親御さんの意識が向いていないことが多々あります。

 

それは、

「なぜ?むし歯ができてしまったのか?」ということです。

 

残念ながら、詰める治療が終わればその「なぜ?」に興味をもたれる方が

まだ少ないというのが現状です。

 

むし歯の原因は何だと思いますか?

 

食べ物を咀嚼するための、硬い歯が溶けてしまっている状態。

 

体の一部が溶けている状態とも表現できます。

 

答えは、食べ物や飲み物です。

 

むし歯を作り出すう蝕関連菌(細菌)に

歯を溶かす「酸」をつくりだす糖質が過剰に存在するというのが、

答えです。

 

知らない間に、無意識に糖質過剰な食生活になりやすい時代です。

 

一通りお伝えしますが、

子供のせいにする親御さんが時々いらっしゃいます。

 

子供の口に入るものをコントロールするのは

誰の責任でしょうか?

(責任を追求しても意味がありませんので、

追求することは行なっていません。)

 

おそらく、親御さんの世代では

「おやつを減らす」という想像をされる方が多くいらっしゃることでしょう。

 

おやつは、「減らす」のではなく「他のものに入れ替える」という

発想の転換をはかれた方のお子様は

成長発育がとてもよく、

う蝕もほとんどできず、

あとは生えかわりの問題がないかのチェックをするだけで

「診療はすぐ終わり」ということになります。

 

このようなお子さんが少しずつ増えてきたのは

喜ばしい限りであり、

親御さんのご理解の賜物だと思います。

 

歯は治療の開始時期が早まれば早まるほど、

歯を失くしてしまう時期も早まります。

 

実はこの「歯を失わないようにする」ということはとても大切です。

 

体を維持していくにあたって、

歯科で最も大切な役割は、

生涯にわたって「咀嚼」ができ、

唾液が出せるという環境をサポートするということです。

 

「歯を失うのは、加齢が原因」ということは

絶対にありません。

 

歯を壊す食生活を続け、

歯の治療を重ね、改善できるチャンスがあったにもかかわらず

同じことをずっと繰り返してきたことの集大成が

歯を失うことにつながります(事故や外傷を除く)。

 

時々、歯を自分自身の体とは思えず、

あたかも「自分とは別のモノ」として考えている方もいらっしゃいます。

 

残念ながら、

「咀嚼ができなくなり、唾液がだせなくなったころ」に

体が教えてくれるかもしれません。

 

一方で、

歯に問題を抱えて来院されたものの、

きちんと咀嚼できる環境を作られ、

健康な口の中の状態を維持しているご高齢の方もたくさんいらっしゃいます。

 

唾液がしっかりと分泌され、

それにより細菌は洗い流され、

舌の状態も非常によく、

咀嚼が必要なタ動物性たんぱく質をしっかりと摂取されています。

 

とてもいい循環だと思います。

 

歯がないということは、

咀嚼して唾液が出せないという点で

とても不利です。

 

咀嚼に問題があるということは、

おのずと軟らかい食事傾向になり、

炭水化物の量が増えることでしょう。

 

野菜は加工の度合いが高くなればなるほど、

ビタミンミネラルは抜け落ちます。

 

ビタミンミネラルタンパクを摂取できる栄養価の高い肉(主に牛肉やラム)などを

摂取するには、歯がないとどうしようもありません。

 

「やわらかい牛肉だったらいいんじゃない?」

とお考えかもしれませんが、

脂質を多く含むサシが入った肉は量が食べられないことが多く、

赤身の肉をふっくらと焼いて食べることをオススメしています。

 

咀嚼の回復のために行なう歯科の治療は、

歯を失ってしまった場合は、取り外し義歯やインプラントが代表的です。

 

また、歯ならびが悪い状態であれば、

上下の奥歯同士の生え方が悪く、顎の関節に負担がくるような位置関係だったりすると

やはり咀嚼に影響がでることがありますので、

位置関係の修復治療(矯正治療)を提案することがあります。

 

これも、生涯にわたり、体を維持するための

「咀嚼をして唾液を出すため」が治療の理由です。

 

さらに、

前歯の位置関係に問題があれば、

「自信の形成」という社会心理学的な要素も加わりますので、

矯正治療をオススメすることがあります。

 

最後に動画を紹介しておきます。

 

咀嚼をして唾液を出せているのはどちらでしょうか?

 

[youtube]http://youtu.be/Qo6QNU8kHxI[/youtube]

 

むし歯の穴埋めや、歯石とり、歯内療法などの感染除去、

インプラント治療、矯正治療はあくまでも表面的なものであり、

治療がおわったあとに健康な状態を維持していくためのメインテナンス、

そして食事指導、さらに抗酸化・抗糖化を実践し、

生涯にわたって咀嚼ができ、

唾液を出せる状態をサポートするということが

歯科の役割です。

 

 

ご理解いただけましたでしょうか?

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