来院者専用ブログ
院長のとっておきの話 その103 もう一本の道:口と腸は、つながっている
このシリーズの前回「犯人はいない」では、歯周病の原因を、特定の悪玉菌のせいにする考え方から、口の中の細菌の生態系全体が崩れた状態として捉える考え方へ、という変遷をたどりました。口の中で、火種が生まれる現場の話でした。
今回は、その火種が、どうやって口の中から全身へと広がっていくのか ── 火種が「届く」その道筋を、たどります。
結論を先に言えば、その道は、一本ではありません。長く知られてきた血管経由の道に加えて、もう一本、当たり前すぎて見落とされてきた道がある。口と腸をつなぐ、消化管の道です。少し長い記事になりますが、お付き合いいただければと思います。

最初の道 ── 血管を通って、全身へ
まず、よく知られている、一本めの道を、おさらいしておきます。血管を通る道です。
歯周病が進むと、歯ぐきは、慢性的な炎症を起こします。炎症を起こした歯ぐきの組織は、もろくなり、傷つきやすくなっています。とくに、歯と歯ぐきの境目、歯周ポケットの内側の壁は、炎症で薄くなり、その下を走る細い血管が、むき出しに近い状態になります。

すると、何が起きるか。歯周ポケットの中にいる細菌や、細菌が出す毒素 ── とくに、グラム陰性菌の細胞壁の成分である内毒素、エンドトキシンと呼ばれるもの ── が、その傷ついた血管の壁を通って、血液の中へと入り込みます。歯みがきや食事のたびに、ごく少量の細菌が血流に入る、ということが起きる。さらに、炎症を起こした歯ぐきそのものが、炎症性サイトカインという、炎症の信号を出す物質を作り、それも血流に乗っていきます。
こうして血流に入った細菌、内毒素、炎症の信号は、血液という流れに乗って、全身を巡ります。そして、遠く離れた臓器や組織に届き、そこで炎症に関わっていく。これが、歯周病が、糖尿病や、動脈硬化や、その他の全身の状態と結びつく、その経路だと考えられてきました。血管という道を通って、口の中の火種が、全身へ運ばれる。
この道は、間違いではありません。たしかに存在し、たしかに重要な道です。
ただ、研究が進むにつれて、研究者たちは、ある手応えのなさを感じるようになりました。血管経由の道だけでは、説明しきれないことが、いくつもあったのです。歯周病と、これほど多様な全身の病気との結びつき。その全部を、血管に入る細菌と毒素の量だけで説明するには、何かが足りない。もう一つ、別の経路があるのではないか。
その問いが、見落とされていた、もう一本の道へと、研究者たちの目を向けさせました。その道の入り口は、驚くほど、当たり前のところにありました。

見落とされていた道 ── 私たちは、菌を飲み込んでいる
もう一本の道の入り口は、あまりにも当たり前の事実でした。それは、こういうことです。私たちは、口の中の細菌を、絶え間なく、飲み込んでいる。
唾液のことを考えてみてください。唾液は、一日に、一リットルから一.五リットルほど分泌されると言われます。そして私たちは、その唾液を、無意識のうちに、何百回も飲み込んでいます。会話の合間にも、食事のときも、眠っているあいだも。飲み込むという動作は、生きているかぎり、止まることがありません。
その唾液の中には、口の中の細菌が、大量に含まれています。唾液一ミリリットルあたり、数億という細菌がいる、とされます。つまり、私たちは、唾液を飲み込むたびに、膨大な数の口腔細菌を、一緒に、喉の奥へと送り込んでいるのです。

これは、不潔だとか、異常だとか、そういう話ではありません。健康な人でも、まったく同じように起きている、ごく当たり前の生理現象です。口の中に細菌がいて、唾液が分泌され、それを飲み込む。誰にでも、毎日、起きていることです。
ここで、前回「犯人はいない」で見たことを、思い出してください。歯周病が進んだ口の中では、細菌の生態系が、健康な状態から、病的な方向へと傾いている。ディスバイオシスと呼ばれる、生態系の崩れが起きている。
すると、こうなります。歯周病の人が飲み込んでいるのは、ただの口腔細菌ではありません。病的な方向に傾いた、ディスバイオシスの細菌の集まりです。健康な人が、健康な細菌叢を少しずつ飲み込んでいるのに対して、歯周病の人は、崩れた生態系の細菌を、毎日、大量に、消化管へと送り込んでいることになる。
ここに、もう一本の道の、はっきりした姿が見えてきます。口と腸は、消化管という一本の管で、もともと、直接つながっています。あいだに血管をはさむ必要はありません。口で起きたことが、飲み込むという動作によって、そのまま、物理的に、腸へと運ばれていく。
血管経由の道が、いわば、壁の隙間からしみ出して裏道を通っていく経路だとすれば、こちらの道は、玄関から堂々と入ってくる、正面の道です。そして、正面の道のほうが、運ばれる細菌の量は、はるかに多い。
けれど、ここで、当然の疑問が湧きます。飲み込まれた細菌は、胃を通らなければなりません。胃には、強力な酸があります。飲み込まれた口腔細菌の多くは、胃酸で死んでしまうのではないか。だとすれば、この道は、入り口で行き止まりになるのではないか。
胃酸という関所 ── それでも、すり抜ける菌がいる
飲み込まれた細菌は、腸にたどり着く前に、胃を通過しなければなりません。そして胃には、関所があります。胃酸です。
胃酸は、強い酸です。胃の中は、空腹時にはpHが一から二ほどの、強い酸性の環境になります。これは、レモン汁よりも酸性が強い。この酸性の環境は、食べ物と一緒に入ってきた細菌の多くを、殺菌する役割を持っています。胃酸は、体にとって、外から入ってくる細菌に対する、重要な防御の関所なのです。
ですから、飲み込まれた口腔細菌の多くは、たしかに、この胃という関所で死にます。これは、本当です。けれど、すべてではありません。関所は、完璧ではないのです。

胃酸の酸性に、ある程度耐えられる細菌もいますし、食べ物のかたまりの中にうまく紛れ込めば、酸に直接さらされずに胃を通過できることもあります。胃の酸性が、ものを食べたあとには弱まることも関係します。こうして、飲み込まれた口腔細菌の一部は、胃という関所をすり抜けて、その先の腸へと、生きたまま到達します。
これは、想像や理屈だけの話ではありません。実際に、確かめられています。
近年、腸内細菌叢を詳しく調べる技術が発達しました。便を採取して、そこにいる細菌の種類を、遺伝子をもとに網羅的に調べることができます。その技術で、健康な人の腸内細菌叢を調べてみると、本来は口の中にいるはずの細菌、口腔由来の細菌が、腸からも見つかることが分かってきました。少量ではあっても、口の菌は、ふだんから腸に届いている。
さらに、踏み込んだことも分かってきました。いくつかの病気では、この口腔由来の細菌が、腸の中で、健康な人よりも目立って増えていることが報告されています。腸に届いた口腔細菌が、ただ通り過ぎる旅人ではなく、腸という土地に、ある程度、住み着いてしまう。そういうことが、起こりうる。
つまり、口から腸への道は、胃酸という関所で細くはなっているけれど、塞がってはいない。細い道として、たしかに通っている。そして、歯周病でディスバイオシスを起こした口からは、その細い道を通って、病的な細菌が、毎日、腸へと送り込まれ続けている。
では、その細菌が腸に届いたとき、腸の側では、何が起きるのか。ここから先が、この記事の核心です。
実験が示したこと ── 口の菌が、腸の生態系を変える
口の菌が腸に届く。では、届いたあと、何が起きるのか。これを、実験で確かめた研究があります。日本の、新潟大学のグループによる、マウスを使った一連の研究です。
二〇一四年に報告された、Arimatsuらの研究を見ます。彼らは、マウスに、歯周病原菌の代表であるP. ジンジバリスを、口から投与しました。経口投与です。前回「犯人はいない」で主役の一人だった、あのP. ジンジバリスを、マウスに飲ませた、ということです。

その結果、マウスの腸の中で、何が起きたか。腸内細菌叢の組成が、変化しました。便を調べると、ある種類の細菌のグループの割合が、有意に増えていた。つまり、口から入れた歯周病菌が、腸の細菌の生態系を、組み変えたのです。口の中で起きるディスバイオシスと同じことが、腸でも起きた。腸のディスバイオシスが、引き起こされた。
そして、それだけでは終わりませんでした。腸内細菌叢が変化したマウスでは、インスリンの効きが悪くなり、全身に、軽い炎症が広がっていました。
二〇一五年には、同じグループのNakajimaらが、さらに踏み込んだ結果を報告しました。彼らが示したのは、P. ジンジバリスを、たった一回、口から投与しただけでも、腸内細菌叢の組成が変化し、腸のバリア機能が低下し、さらに腸内細菌が肝臓にまで移行する、ということでした。一回の投与で、腸の生態系は動いた。
この一連の実験が示したことを、整理します。
前回「犯人はいない」で、私たちは、口の中のディスバイオシスを見ました。この記事の前半で、その口の細菌が、飲み込まれて腸に届く道を見ました。そして、この実験が示したのは、その先です。腸に届いた口腔細菌は、腸の生態系を、病的な方向へと組み変える。口腔のディスバイオシスが、消化管という道を通って、腸のディスバイオシスを、新たに引き起こす。

口のディスバイオシスと、腸のディスバイオシス。前回見た「口の生態系の崩れ」と、もう一つの巨大な生態系である「腸の崩れ」が、ここで、一本の道でつながりました。二つの崩れは、別々の出来事ではなかったのです。
ここで、この実験の性質を、正確に押さえておきます。これは、マウスを使った実験です。ヒトでそのまま同じことが起きると、確定したわけではありません。けれど、口から入れた歯周病菌が腸の生態系を変えうる、という道筋を、実験で具体的に示した意義は、とても大きい。理屈の上の可能性だった「もう一本の道」が、動物実験というかたちで、目に見えるものになったのです。
では、腸の生態系が崩れると、体には何が起きるのか。
腸が崩れると、何が起きるか ── そして、道は一方通行ではない
腸のディスバイオシスは、口の中のディスバイオシスよりも、もっと広く、もっと深い影響を持ちます。
理由は、腸という生態系の、大きさと役割にあります。腸の中には、口の中をはるかに上回る、膨大な数の細菌が住んでいます。そして腸内細菌は、私たちの消化や、栄養の吸収や、免疫の訓練や、さまざまな物質の産生に、深く関わっています。腸の細菌叢は、私たちの体の、代謝と免疫の、いわば共同管理者です。その共同管理者の生態系が崩れれば、影響は、腸の中だけにとどまりません。
腸のディスバイオシスが、体に及ぼす影響を、口腔腸軸の総説の整理に沿って、三つに分けて見ます。
ひとつ。腸のバリアが、ゆるむ。腸の壁は、内側の細胞が、すきまなく手をつなぐようにして、ひとつの仕切りを作っています。この仕切りが、腸の中身と、体の内側とを、分けている。ところが、腸のディスバイオシスが起きると、この細胞どうしの手のつなぎが、ゆるみます。すると、本来なら腸の中にとどまって、便とともに出ていくはずの内毒素が、ゆるんだすきまから、体の内側、血液の中へと、漏れ出してくる。血液中に内毒素が漏れ出したこの状態を、内毒素血症と呼びます。血管経由の道とは別のかたちで、腸という場所から、内毒素が全身へ供給されてしまう。

ふたつ。腸の免疫が、傾く。腸は、体の中で最大の免疫の現場です。腸内細菌叢は、その免疫の訓練役を務めています。腸のディスバイオシスが起きると、この訓練が狂います。具体的には、炎症を促す方向にはたらく免疫細胞、Th17と呼ばれる細胞が増え、逆に、炎症を抑える方向にはたらく細胞、Tレグと呼ばれる細胞が減る。免疫のバランスが、炎症を起こしやすい側へと、傾いてしまうのです。

みっつ。細菌が作る物質が、変わる。腸内細菌は、食物繊維などから、短鎖脂肪酸という、体に良い物質を作っています。短鎖脂肪酸は、腸のバリアを保ち、炎症を抑える方向にはたらく、大切な物質です。腸のディスバイオシスが起きると、この短鎖脂肪酸が減ります。代わりに、別の、必ずしも体に好ましくない代謝産物が増える。腸という工場の、生産品目が、悪い方向に変わってしまう。
この三つ ── バリアのゆるみ、免疫の傾き、代謝産物の変化 ── を通じて、腸のディスバイオシスは、全身の病気のリスクに関わっていきます。糖尿病。脂肪肝。関節リウマチ。炎症性腸疾患。実際、新潟大学のグループの後の研究では、口から入れた歯周病菌が、腸のディスバイオシスとTh17の増加を介して、関節炎を悪化させることも示されています。

ここで、立ち止まって、気づいてほしいことがあります。いま挙げた、腸のディスバイオシスの先に並ぶ病気の顔ぶれ ── 糖尿病、脂肪肝、関節リウマチ。これは、このシリーズで「歯周病が全身に火種を送る」という話をするときに挙げられる、全身の病気の顔ぶれと、驚くほど重なっています。
同じ目的地に、二本の道が通じていた、ということです。血管を通る道と、口から腸を通る道。二本の道が、結局は、よく似た全身の病気へと、つながっていた。だからこそ、血管経由の一本だけでは説明しきれなかったものが、もう一本の道を加えることで、像を結び始める。

そして、もう一つ、大事なことがあります。この道は、一方通行ではありません。
これまで、口から腸へ、という向きで話を進めてきました。けれど、研究は、逆向きの影響も示しています。腸の生態系が崩れると、それが、こんどは歯周病のほうを悪化させる。腸のディスバイオシスが、全身の炎症状態を高め、骨の代謝に影響することを通じて、歯ぐきや、歯を支える骨の状態を、悪い方向に向かわせる。口の崩れが腸を崩し、腸の崩れが口を崩す。口と腸は、双方向の、ぐるりと回るループで、つながっているのです。

口の手入れは、腸の手入れでもある ── ただし、慎重に
口と腸が、もう一本の道で、双方向につながっている。このことは、私たちの口腔ケアの意味を、どう変えるでしょうか。
前回「犯人はいない」で、私は、毎日の歯みがきや、歯科でのクリーニングを、捉え直しました。それは、口の中の細菌を皆殺しにする行為ではなく、口の中の生態系が、健康な側の釣り合いに留まれるように、環境を手入れし続ける行為だ、と。目に見えない庭の、手入れだと。
今回、その捉え方に、もう一つ、付け加わるものがあります。
口の中の生態系を、健康な側に保つということは、毎日飲み込まれて腸へ送られていく細菌の質を、健康な側に保つ、ということでもあります。口という庭を手入れすることは、その庭から毎日、種が飛んでいく先である、腸という、もう一つの庭の手入れにも、つながっているかもしれない。口腔ケアの射程は、口の中だけで閉じてはいない。消化管の道の先まで、届きうる。
これは、口腔ケアの意味を、少し広げてくれる見方です。歯みがきは、歯と歯ぐきのためだけのものではないかもしれない。その一歩先に、腸の生態系がある。
ただし ── ここから、このシリーズがいつも大切にしてきた、慎重さの話をします。
口と腸がつながっている、という話は、とても魅力的です。魅力的な話ほど、行きすぎた結論へと、足を滑らせやすい。だから、はっきりと、線を引いておきます。
「歯周病を治せば、全身が健康になる」。「口をきれいにすれば、腸の病気が治る」。今回の話を読んで、そう言いたくなるかもしれません。けれど、それは、現時点で分かっていることを、超えています。
今回、この記事の核心として紹介した、口の菌が腸の生態系を変えるという実験は、マウスの実験でした。腸のディスバイオシスが全身の病気につながるという経路の多くも、動物実験や、しくみを調べる研究で、示されてきたものです。ヒトで、歯周病の治療をしたら腸内細菌叢が変わった、という報告も出てきてはいますが、まだ、限られた数の研究です。「口を治せば全身が治る」と、ヒトで確立した、という段階には、まだ達していません。

ある考え方が、しくみとして筋が通っていることと、それがヒトで実証されていることは、別のことです。その線引きは、この口腔腸軸の話にも、そっくりそのまま、当てはまります。口と腸がつながっているという機序は、合理的で、実験的な裏づけも積み上がりつつある。けれど、それを根拠に、ヒトでの治療効果を約束することは、まだできません。
では、いま、正確に言えることは何か。こうです。口と腸は、もう一本の道でつながっている。そのつながりは、双方向である。だから、口の中の生態系を健康に保つことには、口の中だけにとどまらない、腸まで届きうる意味が、あるかもしれない。けれど、その全体像は、まだ描かれている途中であって、完成した地図ではない。
これは、控えめな結論に聞こえるかもしれません。でも、毎日の歯みがきや、歯科での定期的なケアが、もしかすると口の外まで意味を持つかもしれない、と知ったうえでそれを続けることは、十分に、その地味な習慣を支える理由になると、私は思います。確実なことだけを根拠にするのではなく、確からしいことと、まだ分からないことを、正しく区別したうえで、それでも手入れを続ける。それが、このシリーズがお伝えしたい姿勢です。
おわりに ── 当たり前を、問い直すこと
最後に、書き残しておきたいことがあります。それは、この記事の入り口にあった、あの当たり前の事実についてです。
今回の、もう一本の道は、私たちは菌を飲み込んでいる、という、あまりにも当たり前の事実から始まりました。唾液を飲み込む。誰もが、毎日、何百回もしている。これ以上ないほど、ありふれた動作です。
けれど、考えてみると、不思議なことです。これほど当たり前で、誰もが知っている事実が、長いあいだ、歯周病と全身の病気をつなぐ道として、真剣には検討されてこなかった。研究者たちの目は、もっと劇的な道 ── 細菌が血管に侵入する、という道 ── に向いていました。血流に乗って全身を巡る、という説明には、どこか、物語としての華やかさがあります。それに比べると、ただ飲み込む、というのは、あまりに地味で、見過ごされやすかった。
科学が前に進むのは、まったく新しい何かを発見するときだけではありません。すでに誰もが知っている、当たり前すぎて誰も注目しなかった事実を、もう一度、真剣に見つめ直すとき。そういうときにも、科学は進みます。口腔腸軸という考え方は、新しい菌を発見したのではありません。私たちが毎日している、飲み込む、という当たり前の動作の意味を、問い直したのです。
前回「犯人はいない」で、私は、自分たちの考え方を、新しい観察に合わせてつくり直し続ける営みこそが、信頼できる科学の姿だ、と書きました。今回、それに、もう一つ付け加えたいと思います。その更新は、華々しい新発見からだけでなく、誰もが知っている、見慣れた、当たり前の事実を、もう一度、真剣に見ることからも、起こるのだ、と。
当たり前を、当たり前のまま素通りしないこと。それは、口の中の健康を考えるときにも、たぶん、役に立つ姿勢です。毎日の歯みがき。毎日の、ものを飲み込む動作。当たり前すぎて、意味を考えることもない、その小さな繰り返しの一つひとつが、実は、口と腸をつなぐ、長い道の上にある。
長い記事になりましたが、お付き合いいただき、ありがとうございました。お口のことで気になることがあれば、いつでも当院でご相談ください。

参考文献
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Arimatsu K, Yamada H, Miyazawa H, et al. Oral pathobiont induces systemic inflammation and metabolic changes associated with alteration of gut microbiota. Sci Rep. 2014;4:4828. doi:10.1038/srep04828. PMID: 24797416
Nakajima M, Arimatsu K, Kato T, et al. Oral administration of P. gingivalis induces dysbiosis of gut microbiota and impaired barrier function leading to dissemination of enterobacteria to the liver. PLoS One. 2015;10(7):e0134234. doi:10.1371/journal.pone.0134234. PMID: 26218067

