綺麗な歯に高濃度フッ化物塗布って必要なのでしょうか?|浦安市の歯医者|新浦安駅のローズタウン歯科クリニック

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綺麗な歯に高濃度フッ化物塗布って必要なのでしょうか?

投稿日:2017年6月24日

カテゴリ:予防歯科

2015年に発刊されたう蝕に関するバイブル的存在のDental Caries 3rd edの中にこのような記載があります。

=======引用=======
世界各地域における、う蝕コントロールを目的とした科学的根拠に基づくフッ化物の使用について;推奨 p271

・歯牙う蝕はフッ素イオン欠乏の結果引き起こされるものではない。しかし、口腔内にフッ素イオンを頻繁に応用することにより、どの年齢においてもう蝕病変の進行率を遅くする効果が得られる

・歯牙う蝕はどこにでも偏在し、病変の型や進行そして生涯にわたり進行するものであることをよく理解することが重要である。口腔内におけるフッ素イオンは、わずかに上昇した濃度で毎日使用すべきであり、年齢に関係なく現在までにおいて、フッ化物配合歯磨剤のみがう蝕の進行率を遅らせる唯一の媒体である

・う蝕コントロールの最大限の効果を得るには、フッ化物配合歯磨剤を使用した日々の口腔衛生に加え、食事由来の炭水化物摂取を制限することが必須である

・それゆえに、12歳までの年齢の子供においては、最大限のう蝕コントロール効果を得るためにフッ化物歯磨剤を用いた適切なブラッシングを、両親が管理指導しなければならない

=======引用終わり=======

これを踏まえて(正確には2nd edを読んだ2011年頃から)、当院では予防処置として行っていた健全な歯に対しての高濃度フッ化物塗布を廃止し、希望された患者さんに対しても行わない理由など詳細をお伝えしております。

それでも塗布してほしいという方もいらっしゃいます。

科学というのは常に更新されますので、柔軟に捉えていただければと思います。

しかし、現状として予防としてお子様が来院されたら、健全な歯にフッ化物塗布を行うという歯科医院がたくさん存在するようです

ちなみに、この書籍の前のバージョン2nd ed は、原著が発刊(2008年)された5年後(2013年)に翻訳されました。

この2015年に発刊された3rd edが翻訳されるのはいつになるのでしょうか^ ^

単に、読まれていないという歯科医師の先生方が多くいらっしゃり、古い慣習を続けているだけでしたら、妥当性の少ない医療行為を行っているという解釈をすれば、あとは時間の問題で解決していくでしょうか。

それとももしや、私が提示した書籍以外の何か、健全な歯に対して塗布を行うと圧倒的な予防効果が得られるというガイドラインや最新の知見を踏まえた科学的根拠があるのでしょうか?

もし歯科医師の先生方でご存知の方がいらっしゃれば、この場をお借りして教えていただけると幸いです。

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