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次亜塩素酸水の空間噴霧について

投稿日:2020年6月2日

カテゴリ:院長ブログ

当院では次亜塩素酸水の空間噴霧は行なっておりません。

理由を述べます。
1.人が存在する場合、換気をすることが推奨されていること
2.空間噴霧の除菌の有効性に関しての報告は、密閉空間に限られること
  しかもその報告は次亜塩素酸Naにおける報告であり次亜塩素酸ではないこと

矛盾しますよね。

これらが大きな理由でありますが、そもそも3密を避ける新型コロナウイルス対策が推奨される前は
空間噴霧を行わない理由を次のように考えていました。
1.次亜塩素酸水の空間噴霧を診療室や待合室に行なった場合の、人体に対する酸化ストレスはどうなのかがわからない(データが存在しない)

メーカーさんの話だけを鵜呑みにしてはいけない難しいところですね。
メーカーさんもそこまで考えてないことが多いです。
有効性だけでなく思わぬ被害を避けないといけません。

新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の効果は、製品評価技術基盤機構(NITE)が中間報告を上げていましたが、製品におけるバラツキが大きいのか結果発表は6月中旬以降になりそうです。

ではもう少しツッコミましょう。
仮に新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の効果が高い製品が発表され判明したとします(有効性の報告が出てきているので個人的にはあると考えています)。そこから空間噴霧の正確な評価を行うにはその製品を新型コロナウイルスの存在する空間に実際に噴霧して確認しなければならなくなります。
ここで有効性が確認できたとしたら、人がいない時間帯の診療室や待合室に使うことが可能になります。

では、人が出入りする時間帯に使うとなったらどうでしょう? もしも人体に対する安全性について問題なしとなれば、エアコンが必要でドアの開けっ放しなど換気の難しくなる夏場や冬場に有効になるかもしれません。そうなると空間噴霧に対する評価はかなり上がります。

個人的に人体の酸化ストレスを測定するメーカーさん(知り合い)に聞いてみました。
今の所、次亜塩素酸水の空間噴霧の条件で、人体の酸化ストレス値の変化を測定したデータ等はないとのことでした。やはり空間噴霧がウイルスレベルで使える技術に昇格していくにはまだまだ時間がかかりそうです。

さて、酸化ストレスというのは諸刃の剣です。人体を酸化する力もあれば、その酸化力の反動で人体が持つ抗酸化力を引き出したりもします。酸化ストレスは必ずしも悪ではありません。ちょうどいいところで使えれば一番いいわけです。

口腔内においても酸化ストレスは存在しています。歯周病ですね。
歯周病は、歯周病菌に対する免疫反応で歯の周りの歯肉や骨が破壊されていく病気です。
歯周病のメカニズムでは次亜塩素酸Naが免疫の場で作られ、細菌を破壊するのに使われます。
同時に自分の体を壊す方にも使われたりします。しかしビタミンCに代表される抗酸化物質が十分にあれば酸化物質から破壊されずに済みます(呼吸バースト)。
ビタミンCをたくさん摂取した方が歯周炎のリスクが減るのはそのためですね(ビタミンCの取りすぎは血糖値を見せかけ上高くしてしまいますので注意が必要です)。

そういえば加齢臭は酸化した皮脂の臭いでしたね。私も加齢臭が出る年齢になっておりますがこれは別の抗酸化物質で消せております。気になる方は詳しくはスタッフに聞いてみてください。
私、抗加齢医学会の専門医の資格を持っていて加齢臭がしていたら洒落になりません。

話を戻しましょう。
結局、現在のところ3密を避けるということに尽きます。
気温が上がってきてちょっと暑く感じられることもあるかもしれませんが、当分の間玄関のドアは開けっ放しにさせていただきます。なんとか暑くないように対策をとって参りますが、不快な温度の場合はお知らせ下さい。よろしくお願いします。



 

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