口の中で金属を削るということは・・・・
投稿日:2017年6月19日
カテゴリ:審美歯科
歯科では、
むし歯が進行しすぎた場合に、
失った歯の構造を戻すために、
さまざまな合金を使うことがあります。
これ↓は、なにかわかりますか?
答えは、
口の中から金属を外すときに出る
「金属の粉を拡大したもの」です。
かぶせもの↓を
やりかえのために外すときや、
中に入っている金属の芯を外すときは、
![](https://www.rosetowndc.com/wp-content/uploads/26d603333184ffdab8d3fb0fa4637716.jpg)
削って外しますので、
かならず、
小さな削りカス↓(削片)が出ます。
![](https://www.rosetowndc.com/wp-content/uploads/5d4a377bb5044d0614da9577ba735669.jpg)
削りカスが出るだけなら、
ざらざらして気持ち悪いだけで済みますが、
これは周りに飛び散ります。
こまかい金属の粉は
歯肉や、頬の粘膜に刺さります。
刺さった金属を
取り除くのは困難です。
刺さらないような配慮として、
ゴムのシートで歯を隔離するこのような方法を
ラバーダムといいます。
![](https://www.rosetowndc.com/wp-content/uploads/c52e802259c9223e02fa536189dae985.jpg)
これまでは
![](https://www.rosetowndc.com/wp-content/uploads/c39944dde374cd66718b4242fe11da31.jpg)
「応力分析」が発展し、
グラスファイバーを
「金属の代わりに用いる」ことが可能になっています。
![](https://www.rosetowndc.com/wp-content/uploads/d15ee4a0cdda9c78f96accf74831809d.jpg)
力が集中する場所(赤い部分です)が変わること」と、
「弾性率が歯根に似ている」ので、
噛む力によって
「歯根を割る」トラブルを回避することが可能です。
![](https://www.rosetowndc.com/wp-content/uploads/9abd065afa0ba57f1b5f2f8cfad482ff.jpg)
滅多にありませんが、
強大な力が加わった時に、
「歯を割らず」にファイバーポストコアが折れてくれて、
歯を守ってくれます。
もしも、
歯が割れてしまった場合は、
インプラント治療や義歯などの
検討が必要になります。
しかし、
再び歯根が使えると
治療オプションに選択肢が増えます。
この方法をファイバーポストコアといいます。
セラミック修復を行う場合は、
このように金属の土台は極力取り除き、
ファイバーポストコアに入れ替えをします
この方法は、
「光の透過性」や
「接着」についても大変有利なため、
オールセラミック治療には、
欠かせない土台の治療です。
以上より、
金属の土台を使わない方が良さそうだ
ということは御理解いただけたと思います。
注意点としては、
保険治療ではファイバーポストコアは使用できません。
かぶせものを保険のものにして、
中の土台だけ
ファイバーポストコアを行うことも禁止されています。
また、
ラバーダムを使用して金属を外すという行為は
保険内に定められている方法ではありません。
かかりつけの先生とよく相談された上で
治療を受けられることをお勧めします。
金属の土台については、
金属アレルギー問題についても考える必要がありますが、
それは別の機会に触れたいと思います。
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