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院長ブログ

もしかして、日本の歯科はガラパゴス?

ガラケーという言葉がありますが、

私はしばらくその意味がわからず、

放置していました。

 

 

「ガラパゴス携帯」の略ということを

知ったのは実は最近のことです。

 

 

ガラパゴス化をWikipediaから引用しますと、

============以下引用==============
ガラパゴス化
(ガラパゴスか、Galapagosization)とは

日本で生まれたビジネス用語のひとつで、

孤立した環境(日本市場)で

「最適化」が著しく進行すると、

エリア外との互換性を失い

孤立して取り残されるだけでなく、

外部(外国)から適応性(汎用性)と

生存能力(低価格)の高い種(製品・技術)が

導入されると

最終的に淘汰される危険に陥るという、

進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。

ガラパゴス現象(Galápagos Syndrome)とも言う。

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とありました。

 

さて、

歯科医療についても

おかしな「現象」が日本では起こっていますので、

ご紹介しておきます。

 

 

UCLAで教鞭をとられている
日本人歯科医師の先生がかかれたコラムです。

気付かなかったこのちがい。
歯と口の健康。「歯医者」と「デンティスト」、どっちがいい?

 

この記事の最後の方では、

============以下引用==============

日本国民の歯に対する意識、医療水準は、

先進国中、けっして高くないと言われていて、それが非常に心配です。

よって、日本の歯科医師側の課題は、

いかに全体として、

国民に必要な情報と知識を広げる道を創り、

歯の大切さ、

予防の大切さ、

定期健診の重要性などを理解してもらえるかということです。

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日本の歯科医療制度は、

歯を守るという仕組み

にはなっていません。

 

 

予防処置や、

定期健診が

組み込まれていないのです。

 

 

なぜなら、

「疾病医療」という性格上、

なにか問題が起こらない限り

保険を使うことができないのです。

 

 

 

ですから、

日本人は、

「痛くなってから行く」

「なにか問題が起こらない限り行かない」

ということが

当たり前になっています。

 

 

一方で、

他の先進国では、

「予防を行うのは当たり前」

です。

 

 

 

医療を提供する側と、

医療を受ける側との

両方にしっかりと

共通の認識があるわけです。

 

 

当院では、

ガラパゴス化した歯科医療から、

適切な予防医療を提供できるように

すでに

シフトチェンジを行っています。

 

 

 

このシフトチェンジを行い

2年程経過しましたが、

予防医療を御理解いただける方

と、

これまで何十年にもわたるご自身の経験と考え方を

変えられない方

の二つのタイプに分かれるようです。

 

 

 

それでも、

少しずつですが、

予防医療を

理解をされる方が

増えてきています。

 

 

 

じつは

他の先進国において、

予防医療がしっかりと

根付いているのは、

「医療費が高い」ことも

理由の一つにあげられます。

 

 

 

 

医療にかかると、

高いお金がかかるので、

「予防医療によって医療費を削減する」のは、

当然だという風潮があるようです。

 

 

 

もし、

今後TPPの影響で、

日本の医療が自由化されれば、

みなさんは否応なく

「予防医療の大切さを学ぶ」

ことになるかもしれません。

 

 

 

できる限り早めに、

グローバル化した医療の考え方を

知っていただき、

自ら進んで予防医療を

選択されることをお勧めします。

 

ちょっと分かりやすく説明されたコラムを

あわせてご紹介しておきます。

健康な人は医療保険の費用が減るしくみに変わるのでしょうか。

【特別企画】 TPPへの参加と日本の医療 【脱ガラパゴス】

 

最後に、

この記事をお伝えしておきます。

The 100 Best Jobs

 

アメリカの職業のランキングにおいて、

1位がDentist (歯科医師)

10位がDental Hygienist(歯科衛生士)

です。

 

たまたまかもしれませんので、

来年もチェックしたいと思います。