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小児歯科

口を閉じて呼吸をすると苦しい感じがする

12歳の女の子。

トレーナーを装着するのにも慣れ、ねじれた前歯もきれいに整ってきたのですが、

どうもこの1ヶ月は口を閉じると息がしずらくてたまらない、

深呼吸をするように息をしてしまうのだとか。

 

さて、どうしたものでしょう。

 

唇まわりの筋肉の異常な緊張はなくなっていますが、

舌の使い方がまだ上手くできていないようです。

 

舌をしっかりと上あごにつけて

唾を飲み込むという動作のトレーニングをしていきます。

 

やや硬めのトレーニング用ガムを用いたり、

それができるようになればバランスボールを併用して

首回り、肩周りの筋肉との連動をはかっていきます。

 

この1ヶ月、ちょっとしたトレーニングを続けて頂くことになりますが、

実は、これ大人になってからやるよりも、

今の成長期にやるほうがずっと簡単です。

 

大人になってからだと、

これまでの筋肉の使い方によって骨が形づくられていますので、

それが制約になってしまいます。

 

歯ならびも早い段階で癖を見極め、

癖取りを適切な段階に行い、

補正をしてあげることをお勧めします。

 

ただし、トレーナーをつければ誰でも治るというわけではなく、

筋肉の環境を整備していくことが非常に大事です。

 

唾をごっくんと飲み込んだ時に頭が前後にぶれていたり、

口元周囲の筋肉が緊張し過ぎていたり、

さしすせそ、たちつてとの音が抜ける感じや、

唇をとじたときに歯が見える状態、

唇が閉じられない状態があれば早めにご相談されることをお勧めします。

 

成長期の子供にとって大事なのは、

むし歯があるかどうかの管理だけではなく、

かみ合わせや発音、唾の飲み込み(えんげ)、

呼吸もしっかりと見ていきましょうネ^ ^

 

親知らずの手前の歯(前から7番目の歯)が上下で適切にかみ合うまでは

確実に親御さんがしっかり管理していきましょう。