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顕微鏡をのぞきながら親知らずを抜歯する! 鍵穴手術的抜歯!
2011年よりマイクロスコープ(顕微鏡)を使った治療を行っています。
早いもので、6年が経過しました。
それまでは、メガネタイプのルーペを使っていたのですが、今はほぼ全くと言っていいほどルーペは使っておらず、
ホコリを被っています。
マイクロスコープで歯の根の治療(根管治療、歯内療法)を行うクリニックは増えていますが、
抜歯に使うところはまだあまりないようです。
私は、下顎の親知らずの抜歯の時にはほぼ100%使います。
まず、切開が少なくて済む、つまり鍵穴手術的アプローチができるので、
患者さんの体の負担が減ります。
そして、横を向いた親知らずを抜く時に歯をカットして抜くことがあるのですが、
これも見ながらできますので、余計なところに触ってしまったりということを避けられます。
また、確実に見ながら行えることと、私が見ている映像を2画面でアシスタントも見て情報共有ができるので、
時間の無駄の少ない治療が可能になります。
歯の一部が残存していないか?とか、
抜いた骨の状態に異常がないかのチェックと画像及び動画での記録ができるのも重宝しています。
もし、肉眼のみで抜歯するようにと言われましたら、ちょっと躊躇します。
一つ一つの処置における精密度が違うのです。
むし歯の診断や歯周病、インプラント治療においてもマイクロスコープは活躍しますので、
もっと普及してもいいのにと思うことが多くあります。
先日は、日本顕微鏡歯科学会のセミナーに参加してきました。
マイクロスコープユーザーの先生は、ユーザーではない先生と比べると思考が繊細な方が多いように感じました。
それは、日常的に肉眼の3倍から20倍ぐらいの倍率で、口腔内の状況を観察しているので
自然とそうなるようです。
一日中、マイクロスコープを使って診療しているクリニックを選択されてみるというのが、
精密治療をする歯科医院(歯科医師)を選ぶ基準になると思いますよ。
なぜ? マイクロスコープ診療をするのですか? と聞かれたら、
なぜ?肉眼で診療するのですか?と答えたいと思います。