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歯と栄養
歯の問題は氷山の一角
11月も中旬にさしかかってまいりました。
北海道ではもう雪が降り30cm積もったという話を聞いています。
寒くなってきましたネ。
私はあいかわらず元気にしております。
新しい試みとして講演を行うことになりその準備で追われています。
今回はその中身をちょっとご紹介しておきます。
[youtube]http://youtu.be/8nF09EvyvaY[/youtube]
糖質をたくさん含むソフトドリンクを日常的に飲み過ぎていると、
歯がこういう風になっている方をお見かけすることが多々あります。
実は、見える部分がこうなっているだけで
体の見えない部分はもっといろいろなことが起きているのです。
糖質過剰な食生活を続けると、
血糖コントロール異常(高血糖や機能性低血糖、インスリン抵抗性など)
から始まる糖質代謝の乱れや、
腸内細菌叢の乱れからくる免疫低下、
また、
ブドウ糖が起こす糖化最終産物(AGEs)が増えることにより
老化スイッチがオンになりやすくなります。
さらに果糖からは
毒性の高い糖化最終産物(ToxicAGEs)が作られ、
大量の活性酸素が作られるようです。
糖質の代謝に使われる栄養素は、
ビタミンB1がメインですが
その他にビタミンB6、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸があります。
歯周病がコントロールされていなければ、
慢性炎症によるビタミンB群の消費量増加や、
歯周病菌由来のTNF-αによるインスリン抵抗性を促進します。
さらに菌の中にある内毒素LPSは腸内細菌叢を乱します。
抗生物質は腸内細菌叢のバランスを乱し、
特定の腸内細菌の増殖によってビタミンB群の消費が増大します。
糖質過剰による歯の問題は、
全体から見てみると
「氷山の一角」だということです。