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院長ブログ

銀歯と歯のさかいめの小さな穴

以前より、なんかおかしいと感じていた自分の奥歯をX写真でみてみたら

中がどうやらむし歯になっているようでした。

「これはそろそろヤバいぞ」と考え、友人歯科医の医院にて

先日状況を診てもらいましたところ、

神経までギリギリ、

歯の一部がわれている、

ということが判明し、マイクロスコープ下での映像も見せてもらい確認してきました。

割れた先は、歯肉のラインから2mm下でストップしていたので

かろうじてこの歯を使って行けそうです。

過去に、妻の歯が割れてインプラント治療をしたときのことを

思い出し、「今度は、自分かー、どういう手順で治療したほうがいいか」なんてちょっと考えましたが、

大丈夫そうです。

このむし歯、原因はなんだったのでしょうか?

金属と歯のすきまに小さい穴があいており、

そこから中のセメント(くっつける材料)が溶け出して

う蝕細菌が繁殖したようです。

中空状になったところに

噛み合わせの力がくわわると

たわんでもどる ということを繰り返すうちに

構造的に弱い部分に亀裂が入ることがあります。

普段、自分が患者さんに説明していることを

自分自身が体験してしまいました。

さて、この歯の治療をしたのは学生時代でしたので、

約20年前です。

先輩の歯科医師の医院で治療してもらった記憶があります。

この銀歯と歯との間の小さな穴は、

歯が削れたり、かけたりしてそこを拠点にして

う蝕が起こることがあるようです。

その結果、

神経まで感染したり、

歯が欠けるということがあるのですが、

すでにこの問題は解決済みとされています。

つまり、

セラミックという素材を使い、

歯と接着させることで

界面にある接着剤の溶け出しや流れ出しは起こらず、

問題がおこるとしても神経までの感染や

歯が大きく欠けるということは起こりづらくなります。

これが、銀歯をお勧めしない理由の一つです。

もう一つお勧めしない理由はあるのですが、

それはパラジウムという金属を使いたくないということです。

金属アレルギーの患者さんでは、

パラジウムは4番目にアレルギーの原因になっているとの報告があります。

考え方としては、

金属アレルギーを発症した体の異常に目をむけるということが

根本医療では必要ですが、

現在一般に普及している医療では

花粉症、ハウスダスト、金属、食物などのアレルギーが起こると、

その原因の特定で終わってしまい、

「なぜ、そのアレルギーが発症してしまっているのか?」ということは

考えられていないようです。

私の知っている限りでも

そこまでアプローチしてくれる医師は

国内に限られた人数しかおりません。

なにはともあれ、

先手必勝、

後手はかなり不利です。

話を戻しますと、

自分の歯の治療が終わると、

次は矯正装置をつける予定です。

それもまだ国内に流通していない新しい製品になるかもしれません。