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神経温存

神経は温存するに限る

むし歯がとても大きくなっている場合に、むし歯の部分を全部取ると中の神経が露出することがあります。そしてこの露出した場所にカルシウムを置いて樹脂で封鎖するという治療がありますが、カルシウムの強度があまり強くないために処置した後にしみるとか痛みが出るということがよくありました。

これを解決するために、当院では別の素材を使って神経温存処置を提案することが多くあります。その理由は、術後のしみるとか痛みが圧倒的に少ない、つまり成功率が高いから。MTAという素材を使います。

MTAが販売された当初は、輸入して使っていました。今は特許が切れて国内でも認可がおりて購入できるようになったため比較的容易に入手できるようになりましたが、原料の価格は非常に高いです。当院ではMTAを4種類使い分けています。

さて、先日このような方がいらっしゃいました。むし歯が深くて神経が露出してひとまずカルシウムと樹脂で封鎖することになりました。これで上手くいけばいいのですが、残念ながらあまり成功率は高くないことを伝えておき、ダメな場合のMTAによる神経温存療法(Vital Pulp Therapy)を提案しました。

結果はやはりよろしくないようで、処置した後の痛みがあるようで、MTAによる神経温存療法を選択されました。本日、術後の経過確認を電話で行いました。幸いにも痛みから解放されてなんともなくなったとのことで、この結果はある程度予想されていたものの嬉しく思いました。

温存する神経細胞が溶けていたりするとこの方法の適用にはなりませんが、マイクロスコープで細胞の状態を確認した上で神経温存ができるかどうか判断しています。

なぜ、神経温存にこだわるのか?

これは歯の根の治療になると、個人個人でバリエーションがたくさんある複雑な形をしているので、根管治療をすることにより抱え込むリスクが増えることを避けるためです。

歯がしみる、痛い → 神経をとりましょう 

この流れは治療方法に制限のある保険診療においてのみ成り立つ考え方であり、とても古い考え方だと今では思います(現在でも、感染が歯の内部まで到達してしまっている場合は、根管治療一択しかできないこともあります)。

もしくは、

治療した歯がしみる → 様子をみましょう → ずっとしみ続けた結果神経をとりましょう 

という好ましくない流れもあり得ます。

またMTAを使えばいいのかと言えば、そうではありません。

ラバーダムにて唾液の侵入のない状態にした上で、マイクロスコープで見ながら丁寧にむし歯の部分を完全に取り除き、神経や血管の状態をしっかりと観察してどこまで取り除くかを判断し、その上でMTAを用いて封鎖し、さらに周囲をしっかりと封鎖していきます。だいたい45分ほどかかることが多いです。

MTAを用いた神経温存療法は保険外診療で3万円(税別)ほどかかりますが、根管治療を避けることや歯の寿命を考えると非常に有効な治療方法だと思います。

この処置と同等の結果を1500円ほどの予算の保険治療で求められた場合、昔の手法で肉眼でラバーダムなしで短時間でどう対応すればいいのか考えていつも悩みます。

浦安市でむし歯が深い、神経温存の可能性を知りたい方はぜひ一度ご相談ください。

 

院長紹介

院長

Tatsuya Aoyama

皆さま、こんにちは。私たちの歯科医院では、患者さま一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提供することを目指しています。
精密な技術と設備を活用し、痛みの少ない治療を心掛けています。また、審美治療やインプラント、メインテナンス、訪問診療、抗加齢医学的栄養療法など、幅広いニーズに対応できる専門的なケアを提供しております。皆さまの笑顔を守り、健康的で美しい歯を維持するお手伝いをさせていただきます。お気軽にご相談ください。

略歴

H6年3月
宮崎県立延岡高校卒業
H12年4月
国立徳島大学 歯学部歯学科卒業
H12年5月
歯科医師免許証取得
H12-15年
インプラントセンター、予防歯科医院など3件で勤務
H15年7月
瑞の木会 ローズタウン歯科入社
H22年2月
ローズタウン歯科クリニック 継承
H31年4月
医療法人 地天泰 理事長 就任

所属

  • 日本歯周病学会(歯周病)
  • 日本口腔インプラント学会(インプラント)
  • 日本顕微鏡歯科学会(マイクロスコープ)
  • International Team for Implantology(ITI) member(インプラント)
  • 日本抗加齢医学会(アンチエイジング)
  • 日本分子状水素医学生物学会(アンチエイジング)
  • 日本アライナー矯正歯科研究会(マウスピース矯正)
  • Er-YAGレーザー臨床研究会(レーザー)
  • 日本口腔検査学会
  • 浦安市歯科医師会
  • 千葉県歯科医師会
  • 日本歯科医師会
  • 学校歯科医会

資格

歯科医師、日本抗加齢医学会専門医、ITIセクションジャパンインプラントスペシャリスト認定医