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予防歯科

予防といってもいろいろありまして

今回は、ちょっとホットな話題をお伝えします。

 

「予防歯科」というとみなさんは、何を思い浮かべますか?

「むし歯の予防」としての、フッ素(正しくはフッ化物)の利用でしょうか?

それとも、

「歯周病予防」としての、プラークコントロール(ブラッシング)と定期的なメインテナンス受診でしょうか?

もしくは、「はならび」が悪くならないようにするための、鼻呼吸や嚥下(えんげ;つばののみこみ)、舌の癖とりなどの筋機能的アプローチでしょうか?

 

ほとんどの歯科医院では、上記のことを「予防」と呼んでいるのが一般的だと、私は認識しています。

 

今回のホットな話題というのは、上記のことをさらに突き詰めた話です。

 

つまり、川の流れに例えるならば、もっと上流の方に、根本的な予防の方法があるということなのです。

ちょっと、混乱しそうになってませんか?

よろしいでしょうか、まとめますと、

下流は、起こってしまった疾患に対するアプローチ(むし歯→削って詰める)。

中流は、疾患が起こらないようにするアプローチ(フッ化物を使用する、ブラッシングをする)

 

そして、上流は、いろいろな疾患を含めたもっと源流へのアプローチをする。

つまり、体の栄養を整え、いろいろな現代病(むし歯、歯周病、かみあわせ異常を含む様々な疾患)と

いわれるものから遠ざかるようなアプローチです。

 

上流中流下流と分けると、

あたかも収入でわけているような錯覚にとらわれる方がいますが、

便宜上の表現であり、収入とは関係ありませんのでご注意下さいネ。

 

ここでいう「流れ」は、

あくまでも「あなたが疾患をどこでくいとめたいか」という意識の位置を

示しています。

 

実は日本国内さらに、世界中で行われている「予防歯科」は前述しましたが、
上流に対するものではありません。

かといって、上流の予防をしっかりと理解し実行するのも難しいです。

とすると結局、極少数の人に限られる可能性があります。

 

しかしながら、上流へのアプローチは健康増進に関しての大きな可能性を秘めています。

その可能性とは、

むし歯や歯周病への心配が減るので、基本的に歯科にかかるのは年に1度点検程度で良くなる。
免疫が高まるので、様々な疾患にかかりづらくなる。
その分の費用を健康増進にまわすことができる。

 

↓ どの時点でのアプローチを望まれるかは、あなた次第です!

 

2013年度当院では、

上流の医療を求められる時代の先をいく方々に対応できるように、

「栄養療法」を歯科に取り込んでいきます。

 

国内ではまだまだ(歯科医料関係者も知らないという)少数の取り組みですが、

じわじわと歯科の分野でも取り組む医院は増えつつあり、

理解され求められる方々は増えてきていると聞いております。

 

年の瀬が迫っております。皆様ご自愛下さいませ。

 

それでは!