ブログ

歯周病

かわいそうな運命をもつ?おく歯の話

まずはこの歯をご覧下さい。

 

6歳ではえてくる「おく歯」です。

 

歯周病

多少黒くなっているところはありますが、

それほど汚れていません。

 

表面がつやつやしています。

 

 

次にこちらをご覧下さい。

 

歯周病

さきほどご紹介した奥歯の

さらに1本うしろ

にある歯です。

 

 

 

この歯は、

11歳ごろ(女の子の場合)はえてきます。

 

 

 

さて、

この2本を

見比べてみましょう。

歯周病歯周病

 

後者の方が

なんとなく汚れているように感じませんか?

 

 

そして、

黒い部分は、

前者よりも

濃く見えませんか?

 

 

 

さらによく見ると、

後者はすでに

「むし歯のつめもの」の跡があります。

 

 

 

つまり

一度「むし歯になってしまっている」こと

がわかります。

 

 

 

一方、

先にはえてきた6歳臼歯(最初の写真;前者)は、

まだ治療の跡(あと)はありません。

 

 

 

一般的には、

 

先にはえてきた方が

むし歯 になったり、

汚れていそうなものです。

 

 

 

でも、

現実には、

あとにはえてきた

おく歯 (後の写真)の方が、

すでにむし歯になり、

汚れています。

 

 

 

 

この両者の違いは

何だと思いますか?

ちょっと考えてみて下さい

 

その違いは、

 

1 相手の歯とあたっているかどうか

 

 

 

2 セルフケア(おそうじ)できているかどうか

 

 

 

です。

 

 

 

まず、

「1 相手の歯とあたっているかどうか」

について解説します。

 

 

 

前者は

相手の歯とあたっている状態です。

 

 

 

「相手の歯と当たること」により、

こすり合わされ、

摩擦力のおかげで、

「歯垢(しこう)の付着が少ない」

状態です。

 

 

 

一方で、

後者は

まだ

生えかけで

途中の状態です。

 

 

 

実は、

歯肉から顔をすべて出すまでに、

もっとも時間がかかる歯です。

 

 

 

期間にして、

16から18ヶ月かけて

所定の位置まで

生えていきます。

 

 

 

つまり、

相手の歯とあたらない期間が

長いのです。

 

 

 

さらに、

2のセルフケアできているかどうか

の問題もからんできます。

 

 

 

自分で

生えかけなのか

どうなのか、

気づかないことが

あるのです。

 

 

 

それで、

ブラッシング(プラークコントロール)が

届いていないということが

往往にしてあります。

 

 

 

さらに、

この年代のお子さんは、

塾や

習い事が

かさなり、

とても忙しいことが

多いようです。

 

 

 

気をつけていないと、

 

食生活が乱れがちになり、

糖分をたくさん含んだ

飲み物や食べ物の

飲食回数が

増えてしまうかもしれません。

 

 

 

そして、

忙しいので、

痛くならない限り、

とても歯医者に行くような余裕は

ないかもしれません。

 

 

 

いかがでしょうか。

 

 

このおく歯にとって、

問題を起こしやすい条件が

たくさんそろっていることが

おわかりになりましたか?

 

 

 

ちなみに、

前者(第一大臼歯)は

14から18ヶ月ではえてきます。

 

 

時間がかかるのはほぼ同じですが、

親御さんの「仕上げみがき」 により

守られている 時期に

はえる歯です。

 

 

ご参考までに、

小臼歯の萌出は、

1から2ヶ月で完了します。

 

 

 

 

今回の内容は

以下の教科書↓の内容を引用しました。

Diagnosis and Risk Prediction of Dental Caries (Axelsson Series on Preventive Dentistry)

日本語版はこちら↓
う蝕の診断とリスク予測:実践編

 

 

 

この教科書にはさらにこう書かれています。

 

後者( 第二大臼歯)が

萌出(ほうしゅつ)する時期(11から14歳ぐらい)は、

「最もむし歯のリスクが高い時期である」。

 

下の表で示される

黒い部分が

「年齢のリスク」を表しています。

歯周病

最もあぶない時期は、

1 11から14歳(第2大臼歯萌出開始と、小臼歯の萌出直後)

2 5−7歳(第1大臼歯萌出開始)

3 1−2歳(感染の窓)

と順位づけすることができます。

 

 

 

個人的な感想ですが、

1の時期が、

最も危ないのに、

放置されていることが

多いように感じます。

 

 

 

また、

この第二大臼歯のかみ合わせが

良くないと、

構造的に無理な力が発揮され、

顎の関節に問題を起こしはじめることが

あります。

 

 

 

この他にも

たくさんのリスク因子がありますので、

かかりつけの主治医とご相談の上、

予防にとりくまれることをお勧めします。

院長紹介

院長

Tatsuya Aoyama

皆さま、こんにちは。私たちの歯科医院では、患者さま一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提供することを目指しています。
精密な技術と設備を活用し、痛みの少ない治療を心掛けています。また、審美治療やインプラント、メインテナンス、訪問診療、抗加齢医学的栄養療法など、幅広いニーズに対応できる専門的なケアを提供しております。皆さまの笑顔を守り、健康的で美しい歯を維持するお手伝いをさせていただきます。お気軽にご相談ください。

略歴

H6年3月
宮崎県立延岡高校卒業
H12年4月
国立徳島大学 歯学部歯学科卒業
H12年5月
歯科医師免許証取得
H12-15年
インプラントセンター、予防歯科医院など3件で勤務
H15年7月
瑞の木会 ローズタウン歯科入社
H22年2月
ローズタウン歯科クリニック 継承
H31年4月
医療法人 地天泰 理事長 就任

所属

  • 日本歯周病学会(歯周病)
  • 日本口腔インプラント学会(インプラント)
  • 日本顕微鏡歯科学会(マイクロスコープ)
  • International Team for Implantology(ITI) member(インプラント)
  • 日本抗加齢医学会(アンチエイジング)
  • 日本分子状水素医学生物学会(アンチエイジング)
  • 日本アライナー矯正歯科研究会(マウスピース矯正)
  • Er-YAGレーザー臨床研究会(レーザー)
  • 日本口腔検査学会
  • 浦安市歯科医師会
  • 千葉県歯科医師会
  • 日本歯科医師会
  • 学校歯科医会

資格

歯科医師、日本抗加齢医学会専門医、ITIセクションジャパンインプラントスペシャリスト認定医